結納

結納とは、広辞苑によると 「言結(いいいれ)」を「結納(ゆいいれ)」と訛り、さらに「納(いれ)」をノウと音読みしたもので、婚約の証として、婿・嫁双方からの金銭や織物・酒肴などの品物を取り交わすこと。またその金品。 となっています。 近頃結納について煩わしいとか面倒だとか色々言われていますが、
「お二人が幸せになるために」
をコンセプトとして結納をとらえてみてください。



    

◎結納品、おみやげ結納品

男性側から、5品、7品、9品などめの結納品を、その答礼として女性側からおみやげ結納をそれぞれ納てください。

結納セット(福禄寿)の9品
おみやげ結納

 

◎納め方、口上

結納品は綿の風呂敷で包み、茂久録(目録)は、広蓋に入れ上に袱紗をかけて正絹の風呂敷で包んで持参してください。
それぞれ風呂敷をといて、床、または座敷、テーブルの上に毛氈を敷いて結納品を飾りつけ、茂久録を女性側に渡し口上を述べてください。


男性側 「このたびは、お嬢様との結婚をご承諾くださいましてまことにありがとうございます。本日は吉日ではございますので、婚約のしるしとして結納の品を持参いたしました。なにとぞ幾久しくお納めください。」

女性側 「ただいまは、ご丁寧なおことばを賜りまことにありがとうございます。そのうえ結構な結納の品をいただきまして厚く御礼申し上げます。確かに幾久しくお受けいたします。こちらは、受書でございます。なお、おみやげ結納とおみやげの品もあわせてお納めください。」
◎男性側チェック項目   女性側チェック項目
結納品
〔喜びの気持ちを水引飾りにこめて〕
受書
〔結納品をいただいたしるしとして〕
毛氈
〔赤色〕
おみやげ結納品
〔結納にたいする答礼〕
風呂敷
〔綿のもの、結納品を包む〕
毛氈
〔青色〕
袱紗
〔目録の上に掛ける〕
風呂敷
〔綿のもの,おみやげ結納を包む〕
広蓋
〔目録を入れる〕〕
袱紗
〔受書の上に掛ける〕
風呂敷
〔正絹のもの、広蓋を包む〕
広蓋
〔受書を入れる〕
扇子
〔挨拶のとき、前に置く〕
風呂敷
〔正絹のもの、広蓋を包む〕
のし袋
〔仲人への御祝儀、御車料など〕
扇子
〔挨拶のとき,前に置く〕
祝儀盆
〔のし袋を入れる〕
のし袋
〔仲人への御祝儀、御車料など〕
掛軸
〔鶴亀、高砂などのおめでたいもの〕
祝儀盆
〔のし袋を入れる〕
人数、場所、服装
〔女性側と確認〕
掛軸
〔鶴亀、高砂などのおめでたいもの〕
人数、場所、服装
〔男性側と確認〕
祝い膳、さくら茶、千菓子
〔心のこもった手料理など〕
引出物
〔鰹節、紅白饅頭、メロンなど〕